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一年の終わりが近づくと、大掃除や設備点検など“家のメンテナンス”を見直す機会が増えますが、その中でも意外と忘れがちなのがガス設備の安全点検です。冬場はガス使用量が増えるだけでなく、設備の負荷も高まるため、年末に点検を行っておくことで安心して新年を迎えることができます。
ガス設備は普段意識しない部分が多いからこそ、点検の優先度が下がりやすいのも事実です。小さな不具合が起きやすい季節だからこそ、早めのチェックが安全につながります。
今回は、ガス設備が実はどんなところに弱く、どこを見直すべきなのかを紹介します。
ガス設備は「冬」にトラブルが起きやすい?
寒さで“金属の収縮”が起こる
ガス配管や接続部は金属でできており、冬の冷え込みで収縮することで、わずかな隙間が生じることがあります。これがガス漏れの原因になることもあり、実は冬場のガス設備は夏よりもリスクが高いといわれています。
給湯器は“寒暖差”に弱い
給湯器は内部に多くの部品を持つ精密機械であり、寒暖差が大きい年末年始は故障件数が増える時期です。特に設定温度を上げがちな冬は、給湯器の負荷が急上昇します。
年末に点検が必要になる“もうひとつの理由”

年末はガス設備の使用量だけでなく、調理や暖房の稼働が増えるため、一年の中でもガスの使用負荷が特に高まりやすい時期です。
また帰省や旅行により設備を長時間動かさないケースも増え、設備内部に湿気が溜まったり部品の動きが悪くなったりすることがあります。さらに年末年始は修理業者が混雑しやすく、故障してからの対応に時間がかかる可能性もあるため、予防としての点検を年末に行うことは非常に理にかなっています。
年末は“機器の疲労が表面化しやすい時期”
一年間使い続けた給湯器やガス機器は、冬の寒さによって部品が収縮したり内部の汚れが固まりやすくなったりするため、小さな不具合が表に出やすくなります。特に年末は使用量が一気に増えることで、普段は問題がなかった設備でも急にエラーが出るケースがあります。
こうした“負荷の集中”を避けるためにも、年末点検が安全確保の大きな役割を果たします。
年末にやっておきたいガス設備点検4つのポイント

① ガス漏れ警報器の“寿命”をチェック
実はガス漏れ警報器には寿命があり、多くは設置から5年程度で交換目安を迎えます。
寿命を過ぎると感知性能が落ちるため「ついているから安心」ではなく“正しく動いているか”が重要です。
② 給湯器の運転音・におい・異常ランプを確認
年末は給湯器のトラブルがもっとも増える時期です。
普段より運転音が大きい、焦げ臭いにおいがする、本体が熱を持ちすぎているなどの症状は要注意です。
特に10年以上使用している給湯器は寿命が近づいている可能性が高く、故障による“お湯が出ない年末年始”を防ぐためにも早めの点検が安心です。
③ 屋外機まわりの“落ち葉・ほこり”を取り除く
給湯器の吸気口が落ち葉やほこりでふさがれていると、不完全燃焼の原因にもなります。冬は風でゴミが溜まりやすいため、年末の掃除タイミングで一度周囲をきれいにしておくと安全性が高まります。
④ ガスボンベ・ホースの劣化確認(プロパンの場合)
プロパンガスをご使用の場合、ホースの割れやボンベ周りの錆びは事故の原因になります。特に冬はゴムが硬化しやすいため、年末点検はベストタイミングといえます。
豆知識:ガス設備の“意外なトラブル原因”
年末年始の「長期不在」も実は要注意
旅行などでガス設備を長期間動かさないと、給湯器内部に湿気が溜まりトラブルの原因になることがあります。帰省前には凍結防止ヒーターが動作しているかも確認しておくと安心です。
キッチン換気扇の汚れは“ガスの燃焼効率”にも影響する
換気扇が油で詰まると吸気が弱まり、ガスコンロの炎が赤くなる、燃焼効率が落ちるなどの影響が出ることがあります。大掃除と同時に換気扇をきれいにすることは、省エネにも安全にもつながります。
まとめ
ガス設備は生活に欠かせないインフラでありながら、普段は目に見えにくい場所で働いているため、劣化や異常に気づきにくいのが特徴です。冬はガス使用量が増え、設備への負荷がもっとも高まる時期であるため、年末にしっかり点検しておくことで、安全性を高めるだけでなく突然の故障やガス漏れといったトラブルを防ぐことができます。
特に年末年始は修理依頼が集中しやすく、すぐに対応してもらえないケースもあります。早めの点検は“混み合う時期を避ける”という意味でも大きなメリットがあります。点検を習慣化することで設備の寿命を延ばし、結果的にランニングコストの削減にもつながります。
ご家庭の安心を守るためにも、年に一度の見直しを“冬の定番行事”として取り入れておくと安心です。「年末の点検」が新年の安心につながります。
少しでも不安な点があれば、プロによる点検を早めに依頼されることをおすすめします。
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