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エネルギー

冬場のガス代が下がる5つのポイント教えます!

2025.12.29

冬になるとお湯や暖房の使用が増え、ガス代が一気に上がってしまうという家庭は少なくありません。しかし、実はガス代は「ちょっとした工夫」で大きく変わります。普段何気なく使っている給湯や暖房の仕組みを知ると、「へぇ、そうなんだ!」と思える節約ポイントがいくつも隠れています。
毎日同じように使っているガス設備でも、少し視点を変えるだけで節約の余地が見えてきます。知識として知っておくだけでも、無駄な使用を防ぎやすくなるのです。

今回は冬場のガス代を下げるための5つのポイントを、豆知識も交えながらわかりやすく紹介します。

給湯の使い方を見直すだけでガス代は大きく変わる

給湯温度は“1〜2℃下げるだけ”で節約になる

給湯器の設定温度は、少し下げるだけでガス消費を抑えることができます。42℃を40℃にするだけでも年間で数%の節約につながるとされ、実は最も簡単にできる節約術のひとつです。
特に冬は温度を高くしすぎる傾向があるため、そのままの設定にしているだけで無駄なガスを使っている場合があります。

給湯器は“点火回数”が多いほどガス消費が増える

豆知識として意外と知られていませんが、給湯器はお湯を出した瞬間に点火し、止めた瞬間に消火しています。
つまり短い時間でも点火回数が多いとガスを余計に消費することになります。そのため洗い物や洗顔は“お湯を出して止めてを繰り返す”より、まとめて一度で行う方が確実にガス代は下がります。

お風呂の使い方を工夫してガスの無駄を防ぐ

追い焚きよりも“保温”が安い理由

多くの家庭で“追い焚きはガス代がかかる”と思われていますが、実は原因の多くは浴槽のお湯が冷めすぎていることです。
フタをせずに放置するとお湯の熱はどんどん逃げてしまい、結果として追い焚きの回数が増えます。浴槽のフタを閉めておくだけで熱の逃げる量は約40%減るとも言われており、保温をしっかり行うことが最も効果的です。

お風呂の“入る順番”を工夫する

家族がいる場合は、入浴の順番を空けすぎないことも節約ポイントになります。時間が空くほど湯温は下がり、追い焚きの頻度が増えるためです。
できるだけ続けて入ることで、ガス消費を大きく抑えることができます。

暖房器具の選び方と使い方で賢く節約

ガス暖房と電気暖房の“ハイブリッド使い”が最も効率的

ガスファンヒーターは立ち上がりが早く、寒い部屋を一気に暖めるのに向いています。一方、エアコンなどの電気暖房は温度維持が得意です。

そのため最も効率が良いのは、ガスで部屋を素早く暖め、暖まったあとはエアコンで維持するという組み合わせです。ガスと電気の得意分野を活かすことで、体感温度を下げずにエネルギー消費を抑えられます。

床暖房は“設定温度が低くても暖かい”

ガス温水式床暖房は部屋全体を均一に温めるため、体感温度が高く、エアコンよりも低い設定温度で快適に過ごせます。

設定温度を下げられるということは、ガスの使用量も減らせるということです。効率的な暖房選びは快適さと節約の両方につながります。

ガス機器は“性能の差”がそのままガス代に影響する

給湯器は10年以上経つと効率が大きく低下する

給湯器は10年を過ぎると内部部品の摩耗により燃焼効率が落ち、同じ量のお湯をつくるためにより多くのガスを消費するようになります。

最新のエコジョーズは従来型より約10〜15%ガスを節約でき、交換するだけで年間の光熱費が大きく変わる場合があります。

捨てていた“熱”を再利用するのがエコジョーズの仕組み

従来の給湯器は、燃焼時に発生する高温の排気熱をそのまま大気に捨てていました。エコジョーズはこの排気熱を再利用し、少ないガスで効率的にお湯をつくる仕組みになっています。“捨てていた熱を使う”という点が節約の秘密です。

まとめ

冬場のガス代は「使う量が多いから仕方ない」と思われがちですが、実は日々の使い方や設備の状態で大きく変わります。給湯の温度や点火回数、お風呂の入り方、暖房器具の組み合わせ、そして給湯器そのものの性能。どれも難しい工夫ではなく、今日から始められるものばかりです。

特に冬は使用量が増える分、少しの工夫が「節約効果」として表れやすい季節でもあります。家の設備を見直す良いタイミングとして、無理のない改善を積み重ねていきましょう。
快適さを保ちながらガス代を賢くコントロールして、この冬をもっと安心・快適に過ごしてみませんか。

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