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ヒートアイランド現象とは?アスファルトが街の暑さに与える影響

2026.07.28

夏に道路を歩いていると、天気予報の気温以上に暑く感じることがあります。
特にアスファルトの上では、足元から熱が伝わってくるように感じる方も多いのではないでしょうか。

このような街中の暑さには、「ヒートアイランド現象」が関係しています。
ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周辺の郊外や自然の多い地域よりも高くなる現象のことです。
ビルや道路、車、エアコンの排熱など、要因はさまざまですが、その中でもアスファルトは街の暑さに大きな影響を与える存在です。

本記事では、ヒートアイランド現象の仕組みや、アスファルトが暑さに与える影響、私たちの暮らしとの関係について解説します。

ヒートアイランド現象とは?

都市部の気温が周辺より高くなる現象

ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周辺地域よりも高くなる現象です。
気温の分布を地図で見ると、都市部だけが島のように高温になることから「ヒートアイランド」と呼ばれています。都市部には、ビルやマンション、道路、駐車場など、熱をため込みやすい人工物が多くあります。
一方で、土や草木、水辺などの自然が少ないため、熱が逃げにくく、街全体に暑さがこもりやすくなります。

夏の昼だけでなく夜の暑さにも関係する

ヒートアイランド現象は、日中の暑さだけでなく、夜の寝苦しさにも関係しています。
アスファルトやコンクリートは、日中に太陽の熱を吸収し、夕方から夜にかけて少しずつ放出します。そのため、日が沈んでも道路や建物のまわりがむわっと暑く感じられることがあります。都市部で熱帯夜が起こりやすい背景には、こうした人工物にため込まれた熱の影響もあります。

アスファルトが暑さに影響する理由

太陽の熱を吸収しやすい

アスファルトは黒っぽい色をしているため、太陽の熱を吸収しやすい素材です。
夏の強い日差しを受けたアスファルトの表面は、気温よりもかなり高くなることがあります。天気予報で表示される気温は、通常、地面から一定の高さで、直射日光の影響を受けにくい条件で測られています。
しかし実際に私たちが歩く道路の上では、足元からの熱や照り返しを受けるため、気温以上に暑く感じやすくなります。

熱をため込み、あとから放出する

アスファルトは、日中に吸収した熱をすぐにすべて放出するわけではありません。道路や駐車場にたまった熱は、夕方以降もゆっくりと空気中に放出されます。
そのため、昼間だけでなく、夕方や夜になっても街中が暑く感じられることがあります。
夏の夜に道路から熱気が上がってくるように感じるのは、アスファルトが日中にため込んだ熱を放出しているためです。

アスファルトの暑さが暮らしに与える影響

歩行者や子ども、ペットへの影響

アスファルトの暑さは、歩行者にも大きな影響を与えます。
特に、地面に近い位置にいる子どもやペットは、大人よりも照り返しの影響を受けやすいと考えられます。
ベビーカーに乗っている子どもや犬の散歩では、地面からの熱に注意が必要です。真夏のアスファルトは非常に高温になることがあり、ペットの肉球を傷める原因になることもあります。
外出や散歩の際は、気温だけでなく路面の熱さも確認することが大切です。

車内温度や駐車場の暑さにも関係する

アスファルトは、駐車場の暑さにも影響します。広い駐車場では日差しを遮るものが少なく、アスファルトが熱を吸収しやすいため、周囲の空気も暑くなりやすいです。
また、炎天下に停めた車の中は短時間で高温になることがあります。
車内に子どもやペットを残さないことはもちろん、買い物や休憩などの短い時間でも注意が必要です。
アスファルトの熱は、車や人の体感温度にも影響しているのです。

ヒートアイランド現象をやわらげる対策

緑化や日陰づくりで熱を抑える

ヒートアイランド現象をやわらげるためには、街の中に緑や日陰を増やすことが効果的です。樹木は日差しを遮るだけでなく、葉から水分を蒸発させることで周囲の温度上昇を抑える働きがあります。公園や街路樹、建物まわりの植栽、屋上緑化などは、都市部の暑さ対策として重要です。

また、日陰があるだけでも歩行者の体感温度は大きく変わります。
道路や駐車場だけでなく、人が過ごす場所に日陰をつくることも大切です。

遮熱性舗装や保水性舗装という考え方

アスファルトによる暑さへの対策として、遮熱性舗装や保水性舗装といった方法もあります。遮熱性舗装は、太陽光を反射しやすくすることで路面温度の上昇を抑える舗装です。保水性舗装は、舗装に水を含ませ、その水分が蒸発するときに熱を奪う仕組みを活用します。
すべての道路や駐車場に導入できるわけではありませんが、街の暑さをやわらげるための取り組みとして注目されています。こうしたヒートアイランド対策は、環境負荷の軽減だけでなく、誰もが暮らしやすい持続可能なまちづくりにもつながります。

アスファルトは暮らしを支えるインフラ資材

道路や駐車場に欠かせない存在

アスファルトは、ヒートアイランド現象の要因のひとつとして語られることがありますが、私たちの暮らしを支える大切な資材でもあります。
道路や駐車場、工場、施設まわりの舗装など、さまざまな場所で使われています。
車やバス、トラックが安全に走行できるのも、歩行者が移動しやすい道路が整備されているのも、舗装されたインフラがあるからです。つまり、アスファルトは街の暑さに影響を与える一方で、暮らしや産業を支える重要な役割も担っています。

使い方や施工の工夫がこれからの課題に

これからの街づくりでは、アスファルトを使わないという考え方ではなく、暑さへの影響を理解したうえで、使い方や施工方法を工夫していくことが大切です。例えば、日陰づくりや緑化と組み合わせる、駐車場の一部に植栽を取り入れる、場所に応じて遮熱性舗装を検討するなど、さまざまな工夫が考えられます。
便利で安全なインフラを維持しながら、暑さ対策にも配慮することが求められています。

まとめ

ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周辺地域よりも高くなる現象です。
ビルや道路、車、エアコンの排熱などさまざまな要因がありますが、アスファルトも街の暑さに影響を与える要素のひとつです。アスファルトは太陽の熱を吸収しやすく、日中にため込んだ熱を夕方から夜にかけて放出します。
そのため、道路の照り返しや夜の暑さ、駐車場の高温化など、私たちの暮らしにも関係しています。

一方で、アスファルトは道路や駐車場などのインフラを支える大切な資材でもあります。大切なのは、アスファルトの役割を理解したうえで、緑化や日陰づくり、遮熱性舗装などの工夫を取り入れながら、街の暑さと向き合っていくことです。

富士商では、産業エネルギー事業の一環として、舗装用、土木・建築用、工業用のアスファルトも取り扱っています。身近なインフラを支える資材の安定供給を通じて、地域の暮らしや産業を支えています。

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