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エネルギー

猛暑対策に効く!節電グッズ活用術10選

2025.08.23

今年の夏も、予報では平年より気温が高く、連日の猛暑日が続く見込みです。「エアコンをつけっぱなしにすると電気代が怖い…でも暑さで体がもたない」と悩む声は多く聞かれます。特に電気料金の値上がりが続く中、ただ我慢するだけでは健康面にも悪影響。そこで注目されているのが、“節電しながら涼しさを得られる猛暑対策グッズ”です。
本記事では、選び方から効果的な使い方、組み合わせでさらに涼しくなる裏ワザまで、10個のアイテムを徹底解説します。電気代と暑さ、どちらも我慢しない夏を実現しましょう。

猛暑対策グッズと節電の基本

猛暑対策グッズは、単に涼しさを求めるだけでなく、電力消費を抑えながら快適さを維持するための道具です。エアコン依存を減らし、体感温度を下げることで節電効果が期待できます。基本は「熱を入れない・こもらせない・逃がす」の三段階を意識し、グッズを選びましょう。

猛暑対策グッズは本当に節電になるの?

猛暑対策グッズは適切に使えば確かに節電につながります。理由は、体感温度を下げることでエアコン設定温度を上げられるからです。たとえば、遮熱カーテンや断熱シートは室温の上昇を防ぎ、扇風機やサーキュレーターは冷気を循環させます。これにより、エアコンを28℃設定でも十分涼しく感じられる場合があります。また、ネッククーラーや冷感タオルなどの直接冷却系アイテムは、個人単位で涼しさを確保できるため、室温を下げすぎる必要がありません。重要なのは、単品よりも複数のグッズを組み合わせること。これによって少ない電力で最大限の快適さが得られ、結果として電気代を抑えられます。

夏の電気代が高くなる主な原因とは?

夏場の電気代が高騰する最大の要因は、エアコンの使用頻度と運転時間の増加です。特に外気温が35℃を超える日には、室内を冷やすための消費電力が急増します。加えて、窓や壁からの熱侵入、屋根からの輻射熱も室温上昇を招きます。冷房だけでなく、冷蔵庫や扇風機など他の家電も稼働時間が長くなり、総消費電力が上がるのも一因です。また、古いエアコンは効率が低く、最新機種に比べて電力消費が多くなります。さらに、設定温度を低くしすぎることで稼働負荷が高まり、電気代が跳ね上がります。これらを踏まえると、節電のカギは「室温上昇の抑制」と「効率的な冷房運転」。ここに猛暑対策グッズの活用が大きく貢献します

エアコンと併用できる節電グッズ

エアコン単体では冷却効率が下がる場合も、併用グッズを取り入れることで消費電力を抑えながら快適性を高められます。空気の循環、熱の遮断、局所冷却の3つを意識すると効果的です。特に扇風機やサーキュレーター、遮熱カーテン、ネッククーラーなどは組み合わせやすく、省エネ効果も高まります。

・扇風機やサーキュレーターで冷気を循環
・遮熱カーテンで日射熱をブロック
・ネッククーラーで局所的に冷却

冷風扇と扇風機、どちらが節電効果大?

冷風扇と扇風機は見た目が似ていますが、仕組みと節電効果には違いがあります。扇風機は空気をそのまま循環させるため消費電力が非常に少なく、一般的な家庭用モデルで20~40W程度。一方、冷風扇は水や氷を利用して風を冷やしながら送り出す構造で、消費電力はやや高めですが、それでもエアコンよりは低いのが特徴です。冷風扇は気化熱によって体感温度を下げるため、湿度が低い環境では効果が出やすいですが、湿度が高い日本の夏では冷却感が弱まることがあります。節電効果だけを求めるなら扇風機の方が優れていますが、局所的に冷たい風を感じたい場合や、エアコン設定温度を上げて電気代を抑えたい場合には冷風扇が役立ちます。最も効率的なのは、エアコンを28℃設定にして扇風機や冷風扇で補助する方法です。

遮熱カーテンで室温を何度下げられる?

遮熱カーテンは、窓から侵入する日射熱を反射・吸収し、室温上昇を抑えるためのアイテムです。メーカーや素材によって差はありますが、一般的には2〜5℃程度の室温低下が期待できます。特に南向きや西向きの窓では効果が顕著で、直射日光を防ぐことで冷房効率が大幅に改善されます。遮熱カーテンは厚手タイプと薄手タイプがあり、厚手の方が遮熱効果は高い一方で採光性はやや劣ります。夏は遮熱性重視、冬は保温性重視といった季節ごとの使い分けも可能です。また、遮熱カーテンを設置するだけでなく、レースカーテンとの二重掛けや窓ガラスへの断熱フィルム併用でさらに効果が高まります。室温上昇を抑えられればエアコンの設定温度を上げられるため、電気代削減につながります。

ネッククーラーは室内でも効果的?

ネッククーラーは首元を直接冷却することで、全身の体感温度を効率的に下げられるアイテムです。室内での使用でも効果は十分にあり、特に在宅ワークやキッチン作業など、エアコンの冷気が届きにくい環境で役立ちます。冷却プレートタイプは短時間で冷たさを感じられ、充電式や保冷剤タイプは電源不要で使えるため、電力消費を最小限に抑えられます。首元には太い血管が通っており、ここを冷やすことで血液が冷え、体全体に涼しさが広がります。エアコンの設定温度を1〜2℃上げても快適に過ごせるため、節電効果は大きいです。さらに、移動中や外出先でも使用できる携帯性の高さが魅力で、室内外を問わず活躍します。注意点としては、長時間の連続使用で冷えすぎないよう、適度な休憩を挟むことが大切です。

夜間の節電に役立つ猛暑対策グッズ

夜間は気温が下がるとはいえ、室内にこもった熱や湿気で寝苦しくなることがあります。エアコンを一晩中稼働させると電気代がかさむため、節電グッズを活用して快適な睡眠環境を作ることが大切です。通気性や冷却効果に優れた寝具や、適度な風を送る小型扇風機などが役立ちます。

・冷感寝具で体温の上昇を防ぐ
・小型扇風機で局所的に送風
・保冷剤や氷枕で頭部を効率的に冷却

ひんやりマットや冷感寝具の効果

ひんやりマットや冷感寝具は、接触冷感素材や特殊な繊維構造によって、肌が触れた瞬間に熱を素早く逃がし、涼しさを感じられる寝具です。接触冷感は「Q-max値」という数値で示され、0.3W/cm²以上で明確なひんやり感があります。これらの寝具は電源を使わずに涼しさを得られるため、夜間の節電に効果的です。特にエアコンの冷気と併用すると、設定温度を上げても快適に眠れるようになります。また、吸湿速乾性に優れているため、汗をかいてもベタつきにくく、朝までサラッとした状態を保ちやすいです。ただし、長時間の冷却効果は室温や湿度によって左右されるため、併せて扇風機や除湿機を使うとより効果が高まります。洗濯可能なタイプを選べば、清潔を保ちながら繰り返し使えるのも利点です。

夜間エアコン代節約のコツ

夜間のエアコン代を節約するには、冷却効率を高めつつ稼働時間を短縮する工夫が重要です。まず、就寝1〜2時間前にエアコンで部屋全体を冷やし、寝る直前に設定温度を28℃程度に上げて弱運転またはドライ運転に切り替えます。これにより、急激な室温変化を避けながら消費電力を抑えられます。さらに、扇風機やサーキュレーターを併用して冷気を循環させれば、体感温度を下げることができます。タイマー機能を使って就寝後2〜3時間でエアコンを停止させ、残りの時間は冷感寝具や保冷剤で涼しさを維持する方法も有効です。また、窓の遮熱や換気によって日中の熱をため込まないようにすることも、夜間の節電につながります。こうした複合的な工夫によって、快適さと電気代節約の両立が可能になります。

賃貸でも使いやすい猛暑対策

賃貸住宅では壁や窓への穴あけ工事が制限されるため、設置工事不要のグッズが重宝します。着脱が簡単で原状回復可能なアイテムを選ぶことがポイントです。特に貼るだけ、掛けるだけの断熱・遮熱グッズは導入が手軽で効果も得やすく、退去時の負担もありません。

工事不要で使える節電グッズ

賃貸物件で活用しやすい節電グッズは、工事不要で取り外しが簡単なものが中心です。例えば、窓に貼る断熱フィルムは紫外線と日射熱をカットし、室温の上昇を抑えます。突っ張り棒式の遮熱カーテンやロールスクリーンは、壁や天井に穴をあけずに設置可能です。また、ポータブル型の冷風機やサーキュレーターも移動が自由で、使用しない時は収納できます。さらに、冷感ラグやひんやりマットなどの接触冷感アイテムは、家具や床に直接敷くだけで涼しさを得られます。これらは全て撤去が容易なため、退去時に原状回復が求められる賃貸でも安心です。選ぶ際には、省エネ性能や耐久性だけでなく、収納のしやすさや多用途性も考慮すると長く使えます。

・窓用断熱フィルム
・突っ張り棒式遮熱カーテン
・ポータブル冷風機
・サーキュレーター
・接触冷感ラグ・マット

高齢者・子ども・ペット向けの安全な節電グッズ

高齢者や子ども、ペットは体温調節が苦手なため、猛暑時には特に安全性を重視した節電グッズ選びが必要です。直接体に触れる部分は低温やけどや冷えすぎを防ぐ設計、設置型グッズは転倒や感電の危険がない仕様を選ぶと安心です。過度な温度変化を避け、安定した涼しさを保つ工夫が重要です。

高齢者でも安心な猛暑対策アイテム

高齢者向けの節電グッズは、安全性と操作の簡単さが求められます。おすすめは、風量が穏やかで静音性の高い扇風機やサーキュレーターです。これらは体に直接冷風を当てずに空気を循環させることで、冷えすぎによる体調不良を防げます。また、冷感タオルやジェルタイプの保冷枕は、緩やかに熱を逃がし、長時間快適な温度を維持します。エアコンの設定温度を下げすぎず、これらのアイテムと併用することで、室温を一定に保ちながら電気代を節約できます。さらに、スイッチやボタンが少なく、大きめの文字表示がある製品は視認性が高く操作ミスも防げます。安全装置や自動停止機能の有無もチェックし、使用者の健康状態に合わせて選ぶことが大切です。

ペットの暑さ対策に役立つグッズ

ペットは人間以上に暑さに弱く、室温が高いままだと熱中症のリスクが高まります。特に犬や猫は体毛が多く、汗腺が限られているため、効率よく体温を下げる工夫が必要です。節電と快適さを両立するには、冷感マットやアルミプレートがおすすめです。これらは電源不要で表面温度が低く、ペットが自ら涼しい場所を選べるメリットがあります。また、小型の静音扇風機やサーキュレーターを風よけ付きで設置すれば、直風を避けながら空気を循環できます。さらに、水分補給を促すための自動給水器を併用すると安心です。室内温度は28℃以下を目安に保ち、タイマー機能付きの冷房と組み合わせることで、留守中も安全で省エネな環境を維持できます。

グッズ同士の組み合わせで効果倍増

猛暑対策グッズは単品でも効果がありますが、複数を組み合わせることで体感温度をさらに下げ、節電効果も高められます。遮熱・冷却・循環の3要素をバランスよく組み合わせることがポイントです。効率的なペアリングを知ることで、同じ消費電力でも快適度が大きく向上します。

・遮熱カーテン+扇風機で室温上昇抑制
・冷感寝具+弱冷房で夜間快適
・ネッククーラー+サーキュレーターで局所冷却強化

効果的な組み合わせ事例と温度変化

グッズを組み合わせることで、室温や体感温度の低下幅が大きくなります。例えば、遮熱カーテンとサーキュレーターを併用すると、窓からの熱流入を抑えつつ冷気を部屋全体に行き渡らせることができます。また、冷感寝具と弱冷房の組み合わせは、夜間のエアコン稼働時間を短縮しつつ寝苦しさを解消します。さらに、ネッククーラーと扇風機を同時に使えば、首元を直接冷やしながら風の効果で体全体の涼しさを維持できます。こうした複合利用は、設定温度を1〜2℃上げても快適に過ごせるため、電気代の削減に直結します。以下の表は、代表的な組み合わせとそれによる温度変化の目安です。

組み合わせ室温低下の目安体感温度低下の目安節電効果の目安
遮熱カーテン+サーキュレーター約2〜3℃約3〜4℃約10〜15%
冷感寝具+弱冷房約1〜2℃約2〜3℃約15〜20%
ネッククーラー+扇風機室温変化なし約3℃約5〜10%
断熱フィルム+ポータブル冷風機約2℃約3℃約8〜12%

節電グッズを長持ちさせるメンテナンス方法

節電グッズは正しい手入れをすれば寿命が延び、性能も維持できます。使用後の汚れや湿気をそのままにすると劣化やカビの原因になるため、定期的な清掃と適切な保管が重要です。特に夏季は使用頻度が高いため、こまめなメンテナンスが必要です。

使用後のお手入れと保管のポイント

節電グッズを長く使うためには、使用後の清掃と保管環境が大きく影響します。扇風機やサーキュレーターは、定期的にカバーと羽根を外してホコリを除去しましょう。ホコリが溜まると風量が弱まり、モーターに負荷がかかります。冷感寝具やひんやりマットは、使用後に湿気を逃がすため陰干しを行い、可能であれば洗濯表示に従って洗うと衛生的です。ネッククーラーや冷風機は、内部に水が残らないようしっかり乾燥させ、カビや異臭を防ぎます。断熱フィルムや遮熱カーテンは、シーズンオフに軽く拭き掃除をして折れや傷を防ぎながら収納します。保管場所は直射日光や高温多湿を避け、通気性の良い環境が理想です。こうした日常的なケアを行うことで、節電効果を持続させながら、来年以降も安心して使用できます。

夏だけじゃない!冬にも使える節電グッズ

節電グッズの中には、夏だけでなく冬の暖房効率を高めるものもあります。断熱や空気循環の原理は季節を問わず活用できるため、年間を通して光熱費削減に貢献します。季節ごとに使い方を変えることで、購入コストの元を取ることも可能です。

通年活用できるアイテムの選び方

通年で使える節電グッズを選ぶ際は、「遮熱・断熱」「空気循環」「湿度調整」の3つの要素に注目しましょう。遮熱カーテンや断熱フィルムは、夏は日射熱を防ぎ、冬は暖房熱を逃がさない効果があります。サーキュレーターは夏に冷気を循環させるだけでなく、冬は天井付近にたまった暖気を足元へ送ることで暖房効率を高めます。また、除湿機や加湿器は季節ごとに湿度管理の役割が変わり、夏は除湿で体感温度を下げ、冬は加湿で暖かく感じられる環境を作ります。さらに、冷感寝具の一部はリバーシブル仕様になっており、裏面が保温素材になっているタイプもあります。こうした多機能アイテムを選べば、収納場所の節約にもなり、年間を通じて光熱費削減効果を得られます。購入時は耐久性やメンテナンス性も確認しておくと長期的に活用できます。

まとめ:猛暑対策に効く!節電グッズ活用術10選

今回の記事の要点を以下にまとめます。

【要点まとめ】

・猛暑対策は遮熱・冷却・循環の3要素を組み合わせる
・夜間は冷感寝具や保冷アイテムでエアコン使用を抑える
・賃貸でも使える工事不要グッズを活用する
・高齢者・子ども・ペット向けは安全性を最優先
・通年使える多機能アイテムはコスト効率が高い

これらのポイントを日常に取り入れることで、猛暑を快適に乗り切りながら電気代の節約にもつながります。ぜひ今から準備を始めてください。